[インダストリアルデザイン事務所] 6.インダストリアルデザインとの付き合い方

【プロダクトデザイン会社】プロダクトデザイン外注で大事なポイント!

 

 

 

【プロダクトデザイン 会社】:プロダクトデザインを依頼する際のポイント


目次
[インダストリアルデザイン事務所]6.インダストリアルデザインとの付き合い方
[インダストリアルデザイン事務所]6-1.インダストリアルデザインとは
[インダストリアルデザイン事務所]6-2.インダストリアルデザイン(工業デザイン)が目指す機能美とは
[インダストリアルデザイン事務所]6-3.インダストリアルデザイン現場でのちょっとした暴露話 

 

 

インダストリアルデザインとは

[インダストリアルデザイン事務所]6-1.インダストリアルデザインとは


株式会社 CMF Design Labではインダストリアルデザイン、工業デザインの分野において事務所として相談・依頼を承っております。

インダストリアル、工業デザインについて簡単に御紹介いたします。
インダストリアルが発展した経緯は工業製品の量産方法、技術、製品の形など、デザインにおいてその概念が重視されました。

リチャードサッパー氏

IBMに勤務時、師匠でもあるリチャードサッパー氏によく言われていたのは「インダストリアルデザイナーというのはドイツが発祥でドイツの工業デザインの現場では当時は工業デザインというものはなく、建築家が工業デザインをしていた」と言われていました。

下記はウイキペディアの情報です。もともとは設計と意匠形状の設計は技術者が共に手掛けていた。
レイモンド・ローウィらの活動により1920年代末から1930年代には、デザインの優劣が製品の売り上げさえ左右することが次第に認識されるようになった。
インダストリアルデザイナーは大量生産・大量消費の時代を迎え、短期間のモデルチェンジなど、市場の倫理や要望を消化し反映するという必要から出現した職業である。
当初は美術家、建築家、工芸家などが顧客である企業の委託を受け、プロジェクト単位で関わることもあった。

「アメリカが工業デザイナーを生み出したのは、製造というよりはむしろ販売を目的としてであって、それに絡む商品は、もはや『応用、あるいは装飾芸術』と全体的に呼べないものであった。
第一次大戦数年後のアメリカ合衆国の勢いは新産業にねざしており、いわば製品自体の存在価値が科学と工学の進歩にもっぱら依存していた。」
「企業はデザイナーを美容師のように考えている。ある会社が開発したペンを見せられて、デザイナーが出来ることといえば『色を黒にして、赤のラインを回しなさい』ということぐらいである。(ポルシェのデザイナー)」
一方で、「デザイナーはいまも人間工学や製品の美的な質であれ、社会的、心理的充足であれ、文化的な豊かさに影響するという面で、数々の方法によって生活の質的向上に貢献できるユニークな位置にいる」のである。



 

 

プロダクトデザインのイメージ例

 

インダストリアルデザインとが目指す機能美とは

[インダストリアルデザイン事務所]6-2.インダストリアルデザイン(工業デザイン)が目指す機能美とは?


ここでは私がIBM で培ったインダストリアルデザインの基本となる考え方を御紹介いたします。

私の師匠でもあるリチャードサッパー氏によく言われていました。
工業デザインは「機能美でなくてはならない。設計から、要請される基板を配置するのは当たり前のこと。
インダストリアルデザイナーが考えなくてはいけないことは、ユーザーがどのような環境、状況で使われるか、
理解しそれを勿論想定しながらデザインしなければならない。外観から感じ取ることが出来る、使い易いという感覚や形が見た目でわかるような造形でなければない。造形美、機能美ということです。」
という教えがあります。

ここには色々なノウハウを蓄積することにより、より深くなるのです。
インダストリアルデザインを数多く経験することにより、構築されます。
インダストリアルデザインの発展は生産の現場でインダストリアルデザイナーが製品の生産のノウハウをどのくらい持っているかにより創り出されます。またそこには、限界があり、その限界を敗れなくなるのことも悪影響です。

この20年ほど急激に、CMF(カラーマテリアルフィニッシュ)デザインという概念が発達してきています。
CMFデザインとはカラー戦略ということだけではなく、製品をより良いものするというデザイン戦略になります。
新技術を製品に導入することはとても難しいですね。
しかし、このCMF、つまり開発からはじめていかないと必ずといって良いほど、量産は出来ないのです。

CMFデザインとインダストリアルデザインを両立しながら進めるということが重要な課題です。


 

インダストリアルデザインで現場でちょっとした暴露話

[インダストリアルデザイン事務所]6-3.インダストリアルデザイン現場でのちょっとした暴露話


私は企業のインハウスインダストリアルデザイナーとして、生産現場で20年ほど勤務してきましたが、実態を少しお話していきましょう。
現場で何が起こっているかと簡単に御紹介していきます。
インダストリアルデザインとして、会社にデザインセンターなどを設けている会社が大半だと思います。
そこでは常に新しいインダストリアルデザイナーにより、スケッチやCGで描かれています。
コンピューターの3DCGのソフトやシステム、その他インフラが整ってきて、品質が上がってきています。
それは様々なソフトウェア会社が開発して新しいソフトを常に開発しているからです。
加工などに使われる装置メーカーもより高品質なものを開発して、展示会などで毎年発表、製品を提供します。
そこで、問題なのはそのような情報をつなげる方法がないということです。

つまり、インダストリアルデザイナーはあまりこのような新しい情報を取るということに時間がなく、全ての情報にたどり着きません。
インダストリアルデザイナーは案件が多く忙し為、何時も、コンピューターの前に座り、CGで絵を描きます。
実際に量産の現場は、中国などのOEMメーカーにデーターを投げて、量産してしまいます。
そこでフィードバックされる量産のノウハウはほとんどないです。

インダストリアルデザインの業界ではこのようなことが起きています。
これは日本のものづくりが、かって、輝かしい業績を残してきた方法とはまったく違うものです。
その頃は研究熱心で、新しい加工方法やメーカーなどに通い、足で稼いだ情報により、製品を市場に出してきました。
先ほど、ご説明した様々なソフトウェアの革新などから、コンピュータの前でCGで作り上げることにより、画面上では綺麗にデザインされるので、錯覚してしまいます。
そのようなCGで作り上げたものをさあ製品にしようとした際には出来ないのです。
それはCMF開発、つまり、現場で先行して開発していないからです。

解決方法としては、先程からご説明しているつなげる方法が重要なポイントになります。
量産の現場で使われる新技術、加飾技術を使い工業デザインが出来ていないのですから、それをつなげる。。。
そこを改善するのがCMFデザインです。弊社はそのような、つなげるという作法、CMFデザインが得意な会社となります。
約25年ほどの実績があり、CMFデザインと工業デザインを一緒にご提案しています。

つまり、纏めますと最近の企業の中ではインダストリアルデザインとCMFデザインを両方進める会社が増えてきています。

これが日本のインダストリアルデザインを支えるの将来像、理想像となるでしょう。
CMF Design Labでは日本国内、海外アジア圏での素材開発を行った経験が御座います。
CMF Design Libraryにあるように、色々な加飾技術を研究開発500件程度してきました。
このような、技術情報とインダストリアルデザインをこなせるのは、弊社だけです。
何かお役立ていただければ幸いです。

プロダクトデザインイメージ